海外版Windows Phone 7端末を開発に使う (1) 機種選定編
先日書いたように、XNA Game Studio 4.0を使ってWindows Phone 7用のアプリケーションを作ってみています。
Windows Phone Developer ToolsにWindows Phoneエミュレータがあるとはいえ、「パフォーマンスの違い」「挙動の違い」「マルチタッチや各種センサーの使用感」の確認のためには、やはり実機で動作を確認したいところです。
そこで、2010-11時点で日本では未発売のWindows Phone 7端末を使った開発を可能にしようと思います。
日本ではまだ出ていないデバイスのため、ハードルの高さがありますが、すでに挑戦を始めている方も見受けられます。せっかくですから、早期に導入が必要と考えている方のハードルを下げ、参考となるように、輸入や設定などを随時まとめていきたいと思います。難点などがあればそちらも紹介していきます。もし参考にして実践される場合には、この記録やその他の情報から、参考にされる方が求めている事柄を満たしていると確認できた上で、自己責任において行うようお願いします。
この「海外版Windows Phone 7端末を開発に使う」は、2010-11-22からの状況を整理してお送りします。
Windows Phone 7端末の機種選定
現時点で、海外でいくつかの機種が発売されています。発表のみで、未発売のものがあります。
- Windows Phone 7携帯 10 + 2機種 スペック比較テーブル
Windows Phone 7端末(2010-10時点)
HTC | 7 Mozart |
HTC | Surround / 7 Srround (Mondrian / T8788) |
HTC | 7 Pro |
HTC | 7 Trophy (Spark) |
HTC | HD7 (Schubert) |
LG | Optimus 7 (E900) |
LG | Quantum / Optimums 7Q (C900) |
LG | GW910 |
Dell | Venue Pro (Lightning) |
Samsung | Focus (Cetus / i917) |
Samsung | Omnia 7 (i8700) |
Asus | ? |
店舗により、すべての機種が取り扱われているとは限らず、取り寄せのものは時間がかかる可能性も考慮しておく必要があります。
現時点ではWindows Phone 7の仕様は概ね決まっているため、差異は比較的少なくなっています。違う点は、「ディスプレイのサイズ」「ストレージの容量」「キーボードの有無」「重さや寸法」「バッテリー容量と持続時間」「端末固有の特別な機能の有無」などです。
私は以下の入手方法で選択可能だった中から「HTC HD7」にしました。
入手方法
現時点で、海外版のWindows Phone 7端末を手にする方法はいくつかありそうです。その中から、日本へ配送してくれる海外のオンライン店舗から輸入してみたいと思います。知られた店はいくつかのあるようです。
今回は、「1ShopMobile.com」(ワンショップモバイルドットコム)( http://www.1shopmobile.com/ )を利用してみることにします。
こちらのサイトは、ある程度日本語になっています。また、日本語も通じるとしているので、英語だけのところよりは、ある程度手軽なのではないかと思います。「オンラインサポート」のチャットで日本語担当者がオンラインならば、チャットでの問い合わせも可能でした。今回の利用範囲では、日本語ネイティブではなさそうでしたので、必要な場合には単純明快なやりとりにしておいた方がよいかも知れません。ショップのサポートには、必要に応じて、後述する支払い方法「Google Checkout」の「Google 注文番号」を伝えれば問題ないようです。
この店舗では、EMS(Express Mail Service / 国際スピード郵便)を使って、日本への送料はUSD 25.00(25ドル)で送られてきます。所要期間は早くて3〜4日程度、ただし税関次第のようです。
支払い方法
この店舗では、「Google Checkout」( https://checkout.google.com )に対応しています。
Google Checkoutに対応するクレジットカードがある方は、そのカード番号が登録できることと思います。
対応するカードがない場合でも、「デビットカード」ならば利用できるかもしれません。
ワンタイムデビット
「ジャパンネット銀行」の口座があれば、「ワンタイムデビット」(正式名称「JNBカードレスVisaデビット」 http://www.japannetbank.co.jp/service/payment/cardless/index.html )というサービスが利用できます。
「ワンタイムデビット」では物理的なカードは発行せず、「発行毎に異なるカード番号」「オンラインで発行」「会費なし」「審査なし」「買い物時に引き落とし」「有効期限は10日間」「1ショップ限定」「カード番号あたり10万円以内」といった特徴があり、Visaに対応したオンラインショッピングで利用することができます。
「Google Checkout」+「ワンタイムデビット」が、私の今回の注文方法です。