クォータービューは二等角投影図法

 タクティクスオーガでおなじみのいわゆるクォータービューと呼ばれる図法は、個人的にもお気に入りの手法のひとつです。実のところこの図法は正確には、二等角投影図法(Dimetric Projection)と呼ぶべきもののようです。

投影図法の分類

  • 3D Projection(立体図法)
    • Parallel Projection(平行投影図法)/Graphical Projection(投影図法)
      • Orthographic Projection(直交投影図法/垂直投影図法/正投影図法)
      • Oblique Projection(斜投影図法)
      • Axometric Projection(軸測投影図法/正投影図法)
        • Isometric Projection(等角投影図法)
        • Dimetric Projection(二等角投影図法)
        • Trimetric Projection(斜方投影図法/不等角投影図法)
    • Perspective Projection(透視投影図法/中心投影図法)

(各図法の説明は省きますが、このように分類されるようです)

 等角投影図法(Isometric Projection)では、斜めの辺が30°となりますが、クォータービューはそうではありません。ピクセルアスペクト比が1:1の画面である場合を前提とすると、斜めの辺がドット絵的に美しく見えるためには、2:1の傾斜が最適です。標準的なクォータービューではこの方法が採られます。

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 2:1の辺の傾斜は約26.565°です。30°ではないので、クォータービューは二等角投影図法(Dimetric Projection)に分類されるというわけです。

tan^{-1} \frac{1}{2} \approx 26.565^\circ