XNAユーザーラウンドテーブル10月

 XNAユーザーラウンドテーブル10月に出席、一部発表してきました。以下、その模様です。

  • 注意点
    • 敬称略
    • 発言内容は編集しています。速報版として参考に留めてください。完全なものは、収録が後日配信されたときに確認できるものと思います。
    • 聞き間違いの可能性や、メモが取りきれなかった部分もあります。

プログラム

  • 前半 12:00
    • コミュニティの活性化
      • 挨拶と現状
      • リエーターコミュニティの現状と課題
      • Q&A(この部分はメモが取れていません)
  • 休憩 13:30〜13:45
  • 後半 13:45〜
    • ピアレビューとは?(鶴淵)
    • デバッグのプロからアドバイス
    • いま、皆を悩ます課題など

マイクロソフト 徳留 和人

XBLIGの現状

(昨日夜時点)

  • 日本向け配信417本
  • サービス全体539本
  • 日本語にて配信35本
  • CESAゲームアワードアマチュア部門
  • 来月からは
    • SIG-Indieで聞いて、プロフィールのアイコンをかえていこうかなと。
  • いま、皆を悩ます課題など
    • (ピアレビュー)

XELF

マイクロソフトMVPの役割

 CCOでのMVPの役割やピアレビューの課題などを発表しました。(略)

マイクロソフト 鶴淵 忠成

Xbox LIVE インディーズ ゲーム「ピア レビュー」
  • Xbox LIVE インディーズ ゲームとは?
    • Xbox LIVEアーケーと、ゲームオンデマンドにつづく、新しいオンラインゲームは新サービス
    • 一般の方が作成、Xbox LIVEマーケットプレースを通じて販売されるXbox 360専用ゲーム(および同等品?)
    • マイクロソフトはインフラ(表現の場)とビジネスモデルを提供

ピアレビューとは?

ピア(Peer)とは : (年齢・地位・能力などが)同等の者;同僚, 同輩, 仲間,

  • ピアレビューとは?
    • XNAリエーターズクラブオンラインのメンバーがお互いに作品(ゲーム)を評価する仕組み
      • 提供されるゲームは完成品
      • 評価基準は全地域共通
      • 評価基準はコミュニティ主導で策定
  • ピアレビューの意義
    • Xbox LIVEのメンバーに向けて「適切な品質」のゲームを提供する
      • 不具合がなく楽しめるゲーム
      • 不適切な表現などを含まないゲーム
    • Xbox LIVEのメンバーが対価を支払い、購入しても不満を感じない最低限の品質を確認する
      • ゲームの内容 < ゲームシステムや安定性
      • ゲームの内容はお試し版で確認できる
  • ピアレビューの意義
    • (一般のユーザーに)「Xbox LIVEインディーズゲームって、なんかダメだよね」と言われない(言わさない)
      • リエーターの(皆さまの)お客様はXbox LIVEのメンバー
      • 商売はお客様あってのもの
      • 自信を持って買っていただけるものを提供
      • ゆっくりと時間をかけて醸成されたイメージは定着力が強い
  • ピアレビューに関する課題
    • 最新の判断基準をまとめたガイドライン的な資料
      • コミュニティーで協力して編纂?
      • 理想は、英語+日本語の2カ国語版
    • 日本語を理解するレビュアーの絶対数
    • 英語でのコミュニケーション
      • 翻訳サービスの活用
      • 世話役(MVP)の介在
    • 一方的な、押しつけられた判断基準
      • 無言は同意。理路整然とした議論が必要
コミュニティーにおける意見形成の相関関係
他地域 日本
マイクロソフト マイクロソフト
↑↓ ↑↓
MVP MVP
↑↓ ↑↓
リエータ リエータ

(特にMVPとクリエーターの部分をどうするか)

対応言語について

(最近のフォーラムでの話題。以下、現時点の対応方法。賛否はあると思う)

  • 提出時のルールを設定しました
    • ゲームのパッケージをアップロードする際に、含まれている言語は全て選択する
      • 分量、用法を問わず(たった1語であっても)
      • 全地域共通のルール
  • 複数言語の混在を判断するガイドライン

デジタルハーツ

デジタルハーツ、デバッグとは

ゲームコンテンツを中心に様々な分野のデバッグをしています

コンシューマーゲームアーケードゲームデジタル家電、電子玩具、パチンコ、パチスロ、PCアプリ、Web、携帯サイト、携帯アプリ…etc

市場にあふれる数々の〜

Microsoft社認定ゲームテストベンダーです

2007年9月にはMicrosoft Corp.より「Xbox 360®」の推奨ゲームソフト

デジタルハーツ、デバッグとは

 私たちデジタルハーツでは、完成直前のソフトウェアの動作を実際に行い〜

  • 今まで触れた作品に特徴的な不具合
    • ベスト5
      • 複数のコントローラーの接続/操作を行うことにより発生する不具合。
      • 特定の状態のコントローラーにてゲームを行うことにより発生する不具合。
      • ストレージ周りの操作を絡めることにより発生する不具合。
      • 期限切れ画面(お試し版特有の、購入を促す画面)関連にて発生する不具合。
      • 当たり判定設定の甘さにより発生する不具合。
  • 全体の特徴として…

ストレージ周りや、プロフィール等、360特有の不具合が散見されています。

(このような部分に注意を払うことで、より安定かつクォリティの高いゲームになる)

インディーズゲームに特徴的な傾向

1. こんな不具合は見逃しがち(〜)
2. 操作説明の際の文言(Xbox 360のパッドと違う説明。ボタン名の不正確な表記など)
3. ゲーム情報の説明文はできる限り正確に(説明不足。遊び方がわからない→購入ユーザーの不満。魅力的でない説明文は購入につながらない)
4. ゲーム中からタイトル画面に戻れない
5. ゲームバランス(極端に難しい。終盤で易しくなる→意図的に難しいゲームでない限り、緩急があって無茶でないバランスがよい)
6. コントローラーのレスポンス(ちょっとしたタイミングのずれで反応しない場合)
7. ゲーム構成、ルール等の過剰な複雑性(ユーザーを置いてけぼりにするようなもの。対象とするユーザーに合うものを)

常にプレイするユーザーを意識したゲーム作りが大切

ピアレビューとしてテストする際に
  • 気になった事柄はどんどん報告!
  • 分かり易い言葉で書きましょう!
  • 出来るだけ詳しく書きましょう!
  • 感情的にならないように…(「熱くなる」のとは別。重要な意見が宙に浮いてしまう)

正しく情報を相手に伝えることで、クォリティの高い作品を作っていきましょう。

リエーターへ向けて

プレイテストをもっと活用しよう!
プレイテストの活用により、クォリティの高い作品をピアレビューへ

表現項目についての注意
  • 商標
  • 著作権
  • 過剰な出血や殺傷、性的表現

(若干高めに設定する方がおすすめ。自分の思っているより高く判断する人がいる)

(これで必ずピアレビューをパスできるわけではないが、ユーザー観点として参考に)

Q&A
  • パッド#2でサインインして、パッド#1でサインインしていない状態で動作をテストする
  • 徳留「XBLIGは、パッケージ(CERO基準など)より厳しい禁止コンテンツの基準になっている」(全地域共通のため)
  • 鶴淵「表現項目の4段階目を超える場合は、無理だと判断できる。地域差のブレはプレイテストで確認するのがよい」

Q&A(ディスカッション)

  • 「言語混在の件で「USのMVPと連絡を取っている」ということはどういうことか」
    • 鶴淵「キャスリーン・サンダースとのやりとり」
  • 「言語混在の件。1語でもチェックすると、混乱しか生まないのでは? 「表示される言語」「〜」「対応する言語」が必要では?」
    • 鶴淵「現状のシステムをベースに、判断基準を明確にする考え」
    • 「ユーザーが「対応する言語」が必要では?」
    • 鶴淵「いまあるチェックの説明を明確にする必要がある。システムを急に変更できないので、現在はこのステップにある」
    • 鶴淵「フランスやドイツでも同じような議論は出ている」
    • 「言語混在がfailだと思っているレビュアーがいる。その基準はどうなっているか?」
    • 鶴淵「「単に言語混在しているからといって、failにはならない」という話になっている」
  • 「英語+日本語のチェックしたゲームを日本語だけをみてpassしてよいか?」
    • 鶴淵「OK」
    • 鶴淵「「言語のチェックボックス」と「販売地域」との間の設定は任意」
    • 鶴淵「「言語のチェックボックス」のチェックの仕方と、必要なレビュアーの数について。言語別に最低2名が必要なので、たくさんつけるとレビューに時間がかかる場合はある」
  • 「「ゲームの説明」に用意した言語の分だけ「言語のチェックボックス」のチェックをする必要があるか?」
    • 鶴淵「ない」
    • 鶴淵「「ゲームの説明」や「スクリーンショット」などは(マイクロソフトでは)メタデータと呼んでいる」
    • 「プロフィールの使用言語について」
    • 鶴淵「カタログのデフォルトのフィルタは、「プロフィールの使用言語」設定となっている」
    • 鶴淵「「ゲームのピアレビューの必要な言語」=「言語のチェックボックス」と「ゲームの説明」を合わせたものという仕様になっているはず。(うろ覚えなので後で確認する)」
    • 「ピアレビューとピアテストの一覧を誰でも見られるようにならないか? RSSTwitterボットで見られるようにしてほしい」
    • 鶴淵「フィードバックとして受け取る」
    • 「マーケットプレースで新着順が欲しい」
    • 徳留「SIG-Indieで提案を聞いて、Xbox.comに打診中」
    • 「ピアレビューの説明のアイコン「怒っている」をかえてほしい」
    • 「ピアレビューを増やすための方策は?」
    • 徳留「今言えるものはない」
  • 「レビュアーの数はクリエーターの数が少ないかどうか?」
    • 「実際問題「自分のゲームを提出しているときに、ついでにレビューする」。よって、クリエーターが増えることが重要」
    • 「現状のクリエーターがもっとレビューして欲しい」
    • 「クリエーターの絶対数が増えれば、レビュアーも増えるものなので、クリエーターの参入が重要。参入障壁を減らすことが根本と思う」
    • 「レビューの時間より、ゲームを作る時間をとりたい気持ち」
    • 「ギブ&テイクなので、レビューしましょう」
  • 徳留「ファンサイトでXbox 360に貢献いただいている方々。説明会などを開催して間口を広げたい」
  • Visual Studioなしでレビューできる環境が欲しい」
  • 「「動画再生のみ」「お試し版なし」がだめになった。ネットワーク専用ゲームをつくりたいが、お試し版で試せないことになるが、どうにかならないか?」
    • 鶴淵「お試し版について。販売促進できるデモがないことには、営利目的のサービスが成立しない。お試し版なしがだめなのはそのため。「お試し版だけで楽しめるゲーム」登場の抑止の意味もある」
    • 鶴淵「今は方策がない。現状実装できない」
    • 鈴木「試みは面白い。言われてはっとした」
    • 徳留「時間がないのでぶった切った回答で「XBLAで出してはどうですか?」」
    • 「そんな規模のゲームではないが」
    • 徳留「考えていく」

16:08 収録終了

 この後にもしばらく残った参加者によるディスカッションがありました。

他に耳にした諸々の要望など

  • フォーラムのRSSが欲しい(既存のもので解決する?)
  • フォーラムの使い方のヘルプが欲しい
  • フォーラムの最新レスポンスを見やすく変更してほしい
  • 自分のゲームのユーザーが意見・要望を言える公式の場所が欲しい
  • ピアレビュー通過後もフォーラムを継続使用したい
  • ピアレビュー通過後のリリース日を自分で決定したい(プロモーションを考慮したい)

その他

  • フォーラムでは、ピアレビューの基準をきめる
  • フォーラムの敷居
    • 英語の壁