トリプルパック - Xbox LIVE アーケード コンピレーション -

 「トリプルパック - Xbox LIVE アーケード コンピレーション -」を遊んでみました。XBLAのゲーム「Trials HD」「LIMBO」「‘Splosion Man」の3タイトルが1つにまとめられたパッケージです。
 3タイトルともに、リトライを前提としたアクションゲームという点では共通しています。XBLAのタイトルなので、通常のパッケージのゲームよりもゲームの主要部分が凝縮され、すぐに本題で遊べる手軽さも魅力です。個々の体験版もあるので、試してみるのもよいでしょう。

Trials HD

 「Trials HD」は、物理的な挙動のバイクを操作する「モトトライアル」のゲームです。通常のゲームモードでは、タイムアタック形式で、ミス(転倒・クラッシュ)をしないようにしながら、ゴールを目指します。

※転倒やクラッシュをするとミスの数として数えられます。

 特徴的なことは、やり直しがとてもスムーズな点です。ミスしたときはもちろん、プレイ中いつでも、Bボタンを押せば「1つ前のチェックポイントに戻る」、Backボタンを押せば「最初からリトライ」ができます。
 おかげで、タイムアタックでリピートして記録を縮めたり、超えること自体が厳しい難所を何度もすぐに再挑戦して、最善策を探究したりと、抵抗なくプレイできます。このゲームの最大の遊びどころを、ガッツリのめり込めるいいゲームシステムといえるでしょう。

 画面は3Dグラフィックスで、バイクの側面やや後方から見た視点でプレイします。コースは凹凸や宙返り、動く仕掛けなどがあり、物理的に動くバイクのアクセル・ブレークと、前後の体重移動を駆使して、できるだけミスしないよう走破します。

※コースの構造上、バイクの左右のハンドル操作はありません。

 特に、HardやExtremeのコースは高難度となり、派手なクラッシュの連発は当たり前です。まずリトライ数の少なさを狙うことになるので、物足りないなんてことはないでしょう。

 また、「SKILL GAME」では、タイムアタック以外の記録を目指します。「ボールの上でバランスを取りながら、できるだけ長く走り続けよう」など、常識はずれの条件で記録を狙うプレイを楽しめます。

LIMBO

 「LIMBO」は、徹底した白黒の世界です。こちらも物理的な空間を主人公を操作して、先を目指します。移動できる空間は、構造的にはサイドビュー型の2Dにもかかわず、画面は光と影のように表され、うまいこと奥行が感じられる影絵のような映像が印象的です。
 トラップにドキドキしながらかわしつつ、さまざまな仕掛けを動かして、突破方法を試行錯誤し、リトライをしながら、先へ進む方法を解きながら進むアクションゲームとなっています。会話や解説といったものはなく、映像と効果音といった限られた情報だけで、表現が完結していることに感心させられます。

 ゲームのタイトル「LIMBO」(リンボ)は、よく知られる外来語の「リンボーダンス」(limbo dance)の綴りと一致しますが、単独の単語「limbo」の意味との関連はないようです。単語「limbo」には「辺獄」など、あるいは「in limbo」では「宙ぶらりん」「不安定な状態」の意味があり、このゲーム「LIMBO」の雰囲気を表しているのかも知れませんね。
 幻想的な影絵と対照的というべきか、間接的な表現が手伝ってというべきか、ドキッとする失敗時の演出も特徴です。オプションでは、ゴア表現の有無を切り替えられるので、お好みでどうぞ。

‘Splosion Man

 「’Splosion Man」(スプロージョンマン)は、訳してしまえば「爆発男」みたいなことですね。サイドビューの2D形式のアクションゲームです。
 スプロージョンマンは、連続して3回まで爆発を起こせます。この能力を使って、壁際の爆発による多段ジャンプをしたり、ステージ上に登場する爆弾を誘爆させてより大きくジャンプしたりして、ステージを走り抜け、クリア(施設から脱出)を目指します。爆発は攻撃でもあります。
 登場アイテムの説明があり、基本的なゲームシステムにはなじみもあり、わかりやすいゲームとなっています。