ニンテンドー3DS(仮称)

 「ニンテンドー3DS」(仮称)が発表されました。

3D(立体視

 発表の情報を得て、すぐにどのような3D(立体視)方式になるのか気になりました。いくつか既製の方法があり、N3DS(仮)に使われる可能性があると予想されています。裸眼3Dということで、3Dメガネは不要と判明しています。

メーカー URL 概要 予想
Hitachi http://k-tai.hitachi.jp/h001/3d/ 縦横ともに3D表示が可能
Sharp http://www.sharp.co.jp/products/device/about/lcd/3d/index.html 視差バリア方式。スイッチ液晶。3Dと2Dのワンタッチ切り替え
Pioneer (記事) http://www.kotaku.jp/2010/03/3ds_display.html フローティングビジョン方式。像が浮き出して見える。奥行き情報は載せられない 手軽な方法だが、機能をオフにするには追加の機構が必要。3Dと言い兼ねるので、この方式はないものと思う
一体ゴーグル型 携帯するにしては大掛かりになる。手が塞がり、タッチ操作ができないなど、遊び方が限られる。この方式はないものと思う

 これらを考えてみると、コストが見合う段階になれば、視差バリア方式が妥当に思えます。この方法ではスイートスポットが狭いようですが、携帯ゲーム機では、ひとりで正面から見ることができ、ユーザー自身で画面の角度を調整できるので、問題ないでしょう。
 ヘッドトラッキングをして、スイートスポットを制御する技術もあるようですが、N3DS(仮)では、そこまではしないかも知れませんね。
 DS/DSi互換性やプレイの負担を考慮し、3D(立体視)のオン・オフはできるものと思います。
 3D(立体視)時にも、非3D(立体視でない)と同じ画質を確保するには、2倍のグラフィックス能力が必要です。できれば、表示デバイスにはDS/DSiの2または4倍の解像度と、十分な3Dグラフィックス能力が備えられることにも期待したいところでしょうか。
 DS/DSiのように2画面構成が保たれると仮定すると、一方または両方が3D(立体視)に対応するのかも気になるところです。下の画面で3D(立体視)をタッチできると楽しいかも知れませんが、技術的およびコスト的に、上の画面で3D(立体視)対応となる可能性もありますね。高解像度1画面化して、DS/DSiの2画面を1画面中に表示してしまうような方法が採られるかどうかはわかりません。

 DS/DSiに縦向きプレイのゲームがありますが、画面を90度回転させると、視差バリアも回転させなければなりません。コストを掛けて2方向に対応するか、縦向き3D(立体視)非対応のどちからになりそうです。

その他

 情報を合わせると次のようになる模様です。

名称 ニンテンドー3DS(仮称)
3D(立体視 裸眼3D
画面サイズ 4インチ以下(参考:DSiLLは4.2インチ)
ユーザー入力インターフェース 3次元的な操作ができるスティックを採用する方針(昨年末に特許)
振動 採用する方針(昨年末に特許)
加速度センサー 検討中
通信 速度が大幅向上
バッテリー 持続時間が大幅向上
互換性 DS/DSiソフトにも対応
発売時期 2010-夏〜2011-03(2011年3月期)
詳細発表 2010-06-15〜17のE3にて発表
プレイアブル 2010-06〜
価格 2010-06-15〜17のE3にて発表

 3D(立体視)普及を加速させる点には、期待したいと思います。