これまで遊んだリトルビッグプラネットの感想 / LittleBigPlanet

 すべてを語り尽くせませんが、学べるタイトルなので、何点か感想を書いておくことにします。

良い点

 期待通り、クリエイトモードによるステージ作成とオンラインへのアップロードは楽しいものでした。リトルビッグプラネットは、オンラインプレイ可能なアクションゲームなのですが、ストーリーのステージも後半は手ごたえのある作りになっていて、クリエイトをしない人たちもアイテムを集めるといった遊び方ができます。

 リトルビッグプラネットは、オンラインの機能が大きな魅力になっています。
 プレイに関しては、オンラインで4人まで協力プレイができ、気軽にマッチングできるようになっています。キャラクターのかわいらしさと、物理的な挙動が時には予想外の現象を引き起こして、笑ってしまうことが多くかなり楽しめます。
 クリエイトに関しては、古くはロードランナーにもあったような自分のステージを作る楽しさです。機能が豊富で、幅広い表現が可能になっています。所有こそしていませんが、パネキットラクガキ王国も当てはまる部分があるでしょう。
 ユーザーによるステージの中には、スクロールアクションゲームの枠を超えて、計算機、落ちものパズルシューティングゲームピンボールといった再現も実現されています。
 物理的な部品を組み合わせて論理回路が構成可能という点は、オリジナルステージが作れる以上のものになっていると個人的に思いますし、論理回路という既製の単品なくして実現できるということにも驚きがありました。

問題点

 さて、現状では残念な部分もあります。オンラインが魅力であるにも関わらず、オンラインは不安定が続いていて、なかなか安定してプレイできる相手とマッチングできません。おそらく海外の方とのマルチプレイ時に安定しない場合が多いのだろうと思います。当初はラグや「ネットワーク・エラー」でしたが、最近は「プレイヤーのプロフィール取得に 失敗しました」や「接続に失敗しました」で、全くマルチプレイできないことも多い状況です。

 また、ユーザーによるステージは、かなりアップロードされていますが、初期に公開された一部のステージが圧倒的に遊ばれていて、そのほかの多くのステージは埋もれています。表示のされ方や、サーチ機能の難点などから、ほとんどのステージは見つけ出すことが困難です。

 また、連日のようにメンテナンスが行われていますが、海外発信のタイトルのため、メンテナンス時間が日本のプレイヤーのコアタイムに重なってしまう点でも、大変もったいない状況です。

 ストーリーのステージはアクションゲームのため、自分の目標をクリアして満足してしまう人が多いことでしょう。そこにオンラインのユーザークリエーションが加わることで、長く楽しめて、クリエーションの腕を磨くこともできるタイトルになっています。オンライン周りが改善することを願っています。

クリエイトの不具合

 クリエイトモードは丁寧なナレーションによるチュートリアルもあって、素晴らしいものです。ただし、細かい不具合や難点もあります。これは高度な機能のため、仕方のない面もあります。調整が困難になったり、アンドゥ・リドゥはあっても、気付かないうちに大幅に意図と異なる状態になってしまい、作成が長引いてしまうことがあります。これらも調整されることを願っています。

リビッツ

 プレイヤーキャラクターは日本語版では「リビッツ」と呼ばれていますが、ストーリーで集められるリビッツのコスチュームが豊富です。リビッツはいわばぬいぐるみなので、体のパーツも含めて、パーツで組み合わせられます。これで気分に応じて他の人と違う分身が作れるので、プレイ中にも見分けやすくなっています。
 とはいえ、リビッツ同士が交錯しているときに、他のリビッツの動きの加わった予想外の画面のスクロールによって、リビッツを見間違ったり、着地の距離感が狂ったりします。マルチプレイの方が難しいステージも実際にあります。それでも、誰かが次のチェックポイントにたどり着ければ、みんなでプレイを続行できるので、楽しめるようになっています。

コミュニケーション

 チャットを用いずとも豊富な感情表現、意志表示が可能になっています。

 L2+左スティック、R2+右スティックで、左右の腕を動かしたり、十字ボタンで4種類各3段階の表情が変えられます。

 スティックについては、出会いの挨拶、行きたい方向の指示、ダンス、「バンザイ」「拍手」「称える」「さようなら」「がっかり」「あたふた」といった表現ができているように思います。
 同様にコントローラーの傾きによる、首(または腰)によって、「はい」「いいえ」「見回す」、といった表現もできます。
 R1の「つかむ」動作はアクション中でつかいますが、他のリビッツをつかむこともできます。動かない他のリビッツの移動を促したり、行きたい方向を示したり、昇り損ねた相手を助けようとしたり(そううまくいきませんが)、ゴールなどでじゃれあったりできます。
 なかなか直観的インターフェースでよくできているところだと思います。これによって、マルチプレイで言葉が通じなくても、たいだい問題なく遊ぶことができます。